男性更年期になったおじさんの奮闘記

男性更年期に陥ったおじさんが、さまざまな手段を試しながら回復を試みるリアルなブログ

男性更年期を引き起こしたと思われる要因(1)・・・豆乳

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医者はなぜそうなったのか、教えてはくれない。

病院では男性更年期の診断はしてくれますが、そうなった要因までは教えてくれません。

現在、発生している症状に関する改善策をアドバイスしたり、治療方法を提示したりするに留まります。

 

なぜ男性更年期になったのか?

 

ここではワタクシが自身の生活を振り返りあれが原因だったのではと推測することをお話しします。

読者の男性にとって更年期になるのを避けるための生活習慣のヒントにしてください。

 

 

豆乳に気をつけろ!

男性更年期と診断される前によく飲んでいたものに豆乳があります。

誰もが健康に良い飲み物だと認識している豆乳。

タンパク質が豊富で食物繊維まで取れ、ヘルシー。

自分も以前はそう思っていました。

とはいえ大量に飲んでいたわけではありません。

牛乳でお腹を下す乳糖不耐症であったこともあり、乳製品の代替としてたまに採る程度でした。

豆乳は甘さを出すため大量の砂糖が加えられており、高糖質な飲み物を敬遠していたからです。

 

しかしスーパーで低糖質タイプの豆乳が販売されているのを見つけたのです。

豆乳の欠点であった糖質が大きくカットされています。

「これでカロリーを気にせず、たくさんタンパク質をとることができる!」

喜び勇んで1リットルパックの豆乳2本、さっそく購入しました。

 

毎日、豆乳1リットルパックを一本空けるほどに。

それから飲みやすさにハマり、水やお茶の代わりとして、低糖質豆乳を飲むようになっていました。

その量、なんと一日1リットル。

今だったら絶対にそれだけの量を飲みません。過去に戻って、無邪気な自分の行動と止めたいくらいです。

 

ある日、豆乳の効能についてネットで検索していたところ、イソフラボンと呼ばれる栄養素の記述を見つけました。

これは大豆ポリフェノールの一種で、人間の体内では女性ホルモンであるエストロゲンの代替となるとのこと。植物性エストロゲンとも呼ばれるそうです。

それを読んでも、女性ホルモンの代わりといっても大した影響はないはずと思い、豆乳を飲むのをやめませんでした。

 

全身鏡に映った自分の裸体でようやく気づいた体型変化。

飲み続けて半年以上経ったころ、久々にスーパー銭湯に立ち寄りました。

そして銭湯内の大きな鏡に映し出された自分の体型を見て、驚いたのです。

 

誰だ、このおばさん!?

 

そこに映っていたのは、体が全体的に丸く、ふっくらとし、胸が大きく垂れ下がった自分の裸だったのです。

 

まずい!男らしさが失われている!


頭の中に、以前読んだイソフラボンの記事が思い浮かびます。

これって豆乳を飲み続けていたせい?

 

家に帰って改めて豆乳とイソフラボンについて調べました。

垂れて突き出た胸は、女性化乳房と呼ばれる現象だそうです。

さらにイソフラボンの摂りすぎで性欲も弱まると書かれていましたが、自分もその頃には、ほぼ性欲を感じなくなっていたのです。

 

<参考>

大豆イソフラボンの安全性について詳しく知りたい方は、以下の食品安全委員会による安全性評価結果をご覧ください。P.32の最下段に女性化乳房について言及されています。

 

大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方
2006年5月 食品安全委員会 新開発食品専門調査会
http://www.fsc.go.jp/hyouka/hy/hy-singi-isoflavone_kihon.pdf

 

 

豆乳飲むのをやめたけど・・・

それからすぐに豆乳を飲むをやめました。

納豆や豆腐などもほんの少ししか食べません。

それでも体は丸みを帯びたまま。

胸も少し元に戻りましたが、まだ自分の手で掴めるほどボリュームがあります。

 

 

男性のみなさん、豆乳を始めとする豆製品の摂りすぎにはくれぐれも注意してください!

それから普段から鏡で自分の体型を見る習慣を身につけておくと、小さな変化にも気づくことができると思います。お風呂に入るときには、まず観察しましょうね。

 

つづく

 

※これはワタクシの個人的な体験であり、豆乳を飲む男性がすべて女性のような体つきになる訳ではないことを予めお断りしておきます。

 

漢方薬を飲み続けてみたものの・・・

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処方された当日から、ツムラ漢方薬(桂枝加竜骨牡蛎湯)を飲みはじめました。

漢方薬特有の匂いで、いかにも効きそう気がしてきます。

 

一日経ち、二日経ち・・・

まだ気分や体調に変化を感じられません。

 

二週間後・・・

漢方薬を飲み続けて、二週間が過ぎました。

特に症状が改善されたとは思えませんでした。

処方された薬を全部使ったので、改めてクリニックへ伺います。

 

漢方薬、効いてる感じがしないんですけど、こんなものでしょうか。」

と尋ねると、効き始めるまでにはある程度の期間、飲み続ける必要があるとのこと。

すぐに効果が出ることを期待していましたが、時間がかかるようです。

このまま漢方薬での治療を続けることにしました。

 

二か月後・・・

相変わらず気分や体調に変化はなく、漢方薬が効いている実感がありません。

休日は起きられず、行動を起こす気力もなく、気分は低調なままです。

 

漢方薬を続けていますが、少しも良くなりません。このままで回復するのでしょうか」クリニックへ伺った際に今度は強めに訴えました。

 

「では男性ホルモン注射に切り替えますか?」

前に劇的に回復すると説明されたこともあり、漢方薬からホルモン注射の治療に切り替えることに心は揺らぎました。

そのクリニックの待合室は、男性ホルモンの定期注射を打ちにきた人で混んでおり、大勢の男性更年期の人がその治療法を選択しており効果が高いことが窺われます。

 

それでも睾丸がこれ以上萎縮するリスクを避けたいという思いが強かったのです。

「男性ホルモン注射は結構です」

先生の提案を断り、クリニックを後にしました。

 

こうなったらクリニックに頼るのはやめて自分で治してみるぞ。

まずは男性ホルモンを高めるための情報を集めてみよう。

こうして回復に向けてサプリメント、運動、生活習慣について試行錯誤する日が始まったのです。

 

つづく

 

漢方薬は効果がよく現れる人もいれば、何も感じられない人もいるというふうに、個人差が大きい薬です。たまたま自分の場合は後者となりました。私の体験を通して漢方薬は効き目がないのだと主張したい訳ではありません。漢方薬で回復された方もいらっしゃいます。こんな事例もあると参考にしていただければと思います。

男性更年期と診断されるまで(4) メンズクリニックでの診察2

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やっぱり男性更年期障害だった!

採血から一週間経ち、検査結果を聞きにクリニックへ伺います。

血液検査の結果が印刷された紙を先生は眺めると、「テストステロン値が低いので、男性更年期障害いわゆるロウ症候群ですね」と言いました。

「老症候群」と言われたと思い、そこまで老化が進んでいたかと肩を落としたのですが、アルファベットでLOH症候群と書くとのこと。日本語での正式名称は加齢男性性腺機能低下症候群で、一般的には男性更年期障害と呼ばれるそうです。

これは血中のテストステロンの中でも「遊離テストステロン」の値を基準とし、8.5pg/ml以下だとLOH症候群と診断されます。

 

原因不明だった心身の不調に、LOH症候群と診断が下されると少し不安が和らぎました。これから治療が始まって悩まされた症状が治っていくんだと期待すら沸いてきます。

 

「2週間ごとに男性ホルモンの注射打ちますか?

まったく気分が変わって、今の症状が改善しますよ!」

先生からそう薦められたものの、睾丸の萎縮が気になります。

 

「先生、注射をすると睾丸が小さくなる可能性があるんですよね?」心配で尋ねました。

 

「そうです。外部からの補充によって、自分で男性ホルモンを生成しなくてよくなるため、小さくなる場合があります」

 

これ以上、萎縮するのは絶対に避けたい。

「男性ホルモン注射以外に治療法はないのでしょうか」と聞きました。

 

漢方薬があります。男性ホルモン注射ほど劇的に回復するのではなく、ゆっくり効いてきます。その服用からまず始めてみますか。」

「そちらでお願いします!」

ツムラの桂枝加竜骨牡蛎湯という漢方薬を処方され、治療を始めることになりました。

 

 つづく

男性更年期と診断されるまで(3) メンズクリニックでの診察1

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いざメンズクリニックへ

泌尿器科での診断で、重大な病気ではないことがわかり、その点については安心しました。しかしながら睾丸の萎縮や痛み、性欲減退は気がかりのままです。

そうだ!

男性向けのED治療などを行う「メンズクリニック」であれば、また先の病院とは異なる診察や処方をしてくれるかもしれない。

さっそくインターネットで調べることにしました。

メンズクリニックでは高い薬を売りつけられたり、包茎治療など望んでないことを提案されたりするのではないかと、勝手な想像から怖い印象を抱いてました。いくつかのホームページを見た中で、なるべくセールス色の薄そうなクリニックを選びました。

 

メンズクリニックで男性更年期チェック

自分が診察に訪れたのは、新宿にある「マイシティクリニック」(http://www.mycity-clinic.com/)というところ。医院長が何冊も書籍を執筆したり、新宿医師会の会長を務められていらっしゃるので信用できそうだと思ったのが選んだ理由です。

 

新宿の繁華街にある雑居ビルのワンフロア。予約は必要ありませんでした。

 まずは受付で調査票を渡され、該当するところに印をつけていきます。

主だった質問は以下の内容です。

https://www.mycity-clinic.com/yobou/lohから転記)

 

 1. 性欲の減退を感じていますか

 2. 活力(エネルギー)不足を感じていますか?

 3. 体力や持続力の低下を感じていますか?

 4. 身長が低くなりましたか?

 5. 生活の楽しみが少なくなったと感じていますか?

 6. 悲しい気分や不機嫌になりがちですか?

 7.勃起力が弱くなりましたか?

 8.最近運動をする能力が低下したと思いますか?

 9.夕食後にうたた寝をすることがありますか?

 10.最近、仕事をする能力が低下したと感じますか?

 

4番と9番を除き、すべて自分の症状に当てはまります。

この調査票はワタクシのために用意されたものでは?と思えるくらいです。

これで自分の不調の原因を突き止められるぞと期待を持って診察室に入りました。

 

ちなみにこれらの質問は「LOHスクリーニングテスト」と呼ばれるものらしいです。

インターネットで簡単なチェックもできるサイトもありますから、気になる方は試してみてください。

参考までに大東製薬工業株式会社のセルフチェックWEBページのURLを記載します。

 

 

男性更年期はすぐにはわからない。

チェックを入れた調査票を見た先生から、男性更年期障害の可能性が高いと言われました。

しかし鬱病でも意欲の低下や性欲の減退はみられる症状なので、調査票だけではどちらかはっきり断定することはできないとのこと。

血液検査で男性ホルモン(テストステロン)の量を計り、それが基準値以下がどうか調査する必要があるのです。

血液中の男性ホルモン量は日中で変化するそうで、正確に診断するためには午前中に採血しなければならないそう。その日、伺ったのは夕方だったので採血はできず、先生から男性更年期障害の概要説明を受けました。

 

男性更年期で睾丸は萎縮しない。

気になっていた睾丸の萎縮について尋ねたところ、男性更年期障害で睾丸が萎縮することはないとのこと。男性更年期障害と診断され、男性ホルモン注射による補充療法を受けた場合は、自己の男性ホルモン生成能力が後退し、睾丸が萎縮することがあるそうです。

もちろん男性ホルモン補充はまだ行ってないし、更年期障害が萎縮の原因でないとすると、他に何が考えられるだろうと益々謎が深まるのでした。

 

血液検査の結果は一週間後。

別の日の午前中、男性ホルモン検査のための採血をしました。

検査結果は即日出るのではなく一週間ほどかかるそう。

翌週、あらためて検査結果を聞きに伺いました。

 

つづく

 

男性更年期と診断されるまで(2) 泌尿器科に行ってみた!

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時が経っても変わらない症状

キャン玉の萎縮に気付き、そういえばこのところ性欲がなくなっていたことを思い出し、それもこの縮んだことと関係があるのではないかと思われました。

不安を感じつつも、しばらくすれば回復するかなと会社と家を往復する普段通りの生活を数か月過ごしていました。

しかし時が経っても淡い期待をしていた萎縮はちっとも良くなりません。ときどき鈍痛を感じるのも相変わらずです。

 

泌尿器科へ相談に行ってみた。

症状が改善しないので、もしや何か大きな病気では心配になり、泌尿器科で診察してもらうことにしました。

担当していただいたベテランと思しきおじいさん先生に自分の体に起きている症状を伝えます。時折起こる鈍痛そしてキャン玉が以前と比べ縮んでいると感じることを相談すると、では診てみましょうと検査に入りました。

 

<検査内容>

・触診(しこりの有無や形状を確認するため)

・レントゲン(尿管に問題がある可能性もあるそう)

・尿検査(性病など感染症の確認のため)

 

結局、泌尿器科ではわからない。

しばらく待って伝えられた検査結果はすべてシロ。何の問題もないとのこと。

 「いやでも先生確かに縮んでるんです!たまに痛みも感じます」

食い下がって再度訴えましたが、「そもそも小さくなるなんてことは起こらない。今のサイズでも許容範囲だ」との答え。鈍痛については、痛みを感じている時に診てみないとわからないと説明されました。

結局、原因は分からず、従って何ら対処や処方もされることなく、病院を後にしました。

 

キャン玉が縮んだりすることはない・・・、

病気じゃないとしたら自分の体に起こっていることは何だろう。

ますます疑問が膨らんでいったのです。

 

つづく

 

 

男性更年期と診断されるまで(1) カラダに起こったあれこれ

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40代半ば過ぎ、まだまだ働き盛りの年代。

平日はバリバリと仕事をこなす毎日。

まわりのみんなからも元気いっぱい活力のある人だと思われていた頃。

なぜか休日はベッドから起き上がれず、横になって過ごす日が増えていきました。

 

元来、だらだら過ごすのが嫌いなワタクシ。

ふとんに入ったままの自分が嫌で、よし起きるぞと繰り返し頭では思うものの、何とも思い通りに起きてくれない体。

仕事の疲れがよっぽど溜まっているんだろうか。

それともこれが鬱というものなのかな。

自分の生命力が薄くなって、なんだか半分透明になったようなそんな感覚が日々強くなっていったのです。

仕事は緊張感からこれまで通りこなしていましたが、職場を離れると明るいことや未来のことは考えられず、これまでの人生の出来事や出会った人など過去ばかりが思い出され、物悲しい気持ちが沸いてくるようになっていました。

 

このような気力の低下だけでなく、体のある部分にもこれまでにない違和感を感じていました。

それは男にとって大事なキャン玉。右のキャン玉にたまに痛みを感じるようになっていたのです。

イテテテと痛みを感じた時、キャン玉を軽く握ってみると、今までに比べて小さくなっていることに気づき、愕然としました。

睾丸が萎縮してる!!

鶏卵とまではいかないまでも十分なボリュームを持っていたキャン玉が気付かないうちに、うずらの玉子かと思うほど縮んでいたのです。

でもその時はまだ自分の変化に違和感を覚えながらも、そのうち良くなるだろうと楽観的に考えていました。

 

つづく