男性更年期と診断されるまで(4) メンズクリニックでの診察2
やっぱり男性更年期障害だった!
採血から一週間経ち、検査結果を聞きにクリニックへ伺います。
血液検査の結果が印刷された紙を先生は眺めると、「テストステロン値が低いので、男性更年期障害いわゆるロウ症候群ですね」と言いました。
「老症候群」と言われたと思い、そこまで老化が進んでいたかと肩を落としたのですが、アルファベットでLOH症候群と書くとのこと。日本語での正式名称は加齢男性性腺機能低下症候群で、一般的には男性更年期障害と呼ばれるそうです。
これは血中のテストステロンの中でも「遊離テストステロン」の値を基準とし、8.5pg/ml以下だとLOH症候群と診断されます。
原因不明だった心身の不調に、LOH症候群と診断が下されると少し不安が和らぎました。これから治療が始まって悩まされた症状が治っていくんだと期待すら沸いてきます。
「2週間ごとに男性ホルモンの注射打ちますか?
まったく気分が変わって、今の症状が改善しますよ!」
先生からそう薦められたものの、睾丸の萎縮が気になります。
「先生、注射をすると睾丸が小さくなる可能性があるんですよね?」心配で尋ねました。
「そうです。外部からの補充によって、自分で男性ホルモンを生成しなくてよくなるため、小さくなる場合があります」
これ以上、萎縮するのは絶対に避けたい。
「男性ホルモン注射以外に治療法はないのでしょうか」と聞きました。
「漢方薬があります。男性ホルモン注射ほど劇的に回復するのではなく、ゆっくり効いてきます。その服用からまず始めてみますか。」
「そちらでお願いします!」
ツムラの桂枝加竜骨牡蛎湯という漢方薬を処方され、治療を始めることになりました。
つづく